こんにちは、鈴豆です。
オリジナルアナログ平安イラスト「春と冬の姉妹」です。
こちらは
「夏と秋の姉妹」の連作です。
イメージとしては、
冬:長女
秋:二女
夏:三女
春:四女
という感じです。
一応全員、袴の色から、未婚の姫、というのを意識はしましたが、
実は「未婚の姫=濃色の袴」という、はっきりとした文献は無いようです。
一応先日図書館で専門書チラ読みしたところ(重かったので、借りるのはまたの機会に・・・;;)15~6歳くらいまでは、既婚姫も濃色の袴、それ以上の年齢になると
未婚でも緋色の袴になったりとかだったかも?という感じでした。
とにかく、はっきりとした文献も無ければ、平安時代の装束が現存もしていないので
あくまでも、江戸時代以降の宮中の装束や、当時の絵巻物などから、考証し、再現しているのが、現在の平安装束なようです。
平安好きのバイブル「あさきゆめみし」でも、未婚の姫も緋袴ですし、
未婚のはずの朧月夜や朝顔(漢字変換が出来ません;;)の君には鬢削ぎまであるし~。あさきゆめみしでOKならOKです。源氏物語の漫画化でこれ以上の作品、今後も出るかなぁ、本当に凄いです。
「ドラゴン桜」でも、「あさきゆめみし」を読め!!ってありましたし。
「あさきゆめみし」絵巻より、源氏と紫の上
画集だと、見開きで真ん中割れるのが悲しい・・・。
この作品なんて凄まじいです。原画展で拝見して、もう感動しました!!
裳の部分に、薄い紙が張ってあって、だから下の着物の色がうっすら透けているんですよね。カラーも本編も、着物の柄は全て手描き(そもそも柄トーン自体殆ど無かったと思います)!!
背景だって小物だって、すごく繊細に描きこまれています。
デジタルなんて何にもなくて、資料も簡単に手に入らない時代です。
先生ご自身で、平安装束を着付けてもらってポーズ写真を撮りまくったそうです。
今でこそ、平安装束体験もあちこちでありますけど、昔は平安装束を着付けてもらえる所なんて無かったですからね~。そして、自由に写真を撮らせてもらえる所は少ないです。
生地が傷んでしまうので、そろりそろりと立ちポーズ・座りポーズとか撮ったら終わり、みたいな。
いや、そんな型通りの写真なんて要りません。資料用に色んなポーズを多角度で撮りたいんですよ。そのためには、協力者(撮影者)も要りますし、それを許可してくれる、お店も必要です。
しかも連載漫画で、この作画って・・・
もう、ダ・ヴィンチですか?ラファエロですか??って感じです。
そういえば玉鬘って初登場時20歳位だと思うんですが、「年若い姫」って言われてましたね。浮舟も20歳位で「幼い」と言われていたし、平安時代の20歳って、特に未婚なら、年増と言われる位の感じかと思っていたのですが、案外、年齢層高いです(ですが明石の姫は、11歳で結婚、すぐに妊娠出産!!!うわぁ~~~~!!!)。
そう思うと、六条の御息所、初登場時24歳だから、そこまで年違わないのに、御息所の方は「もうこんな年で~」という感じでした。作画的にもかなり大人っぽい。経験値の差(何と言っても元東宮妃で子持ち未亡人ですし)か??
あさきゆめみしの話はまた改めてしたいです。好きな姫が多すぎ♪
お読みくださいまして、有難うございました!!