こんにちは、鈴豆です。
「初春」オリジナル平安イラストです。
思い切りお正月用・・・いやいや、気にしない気にしない!!
個人的には描くことの少ない「細長」です。
「細長」は高貴な女性の正装で、ものすごく高貴な女性(皇女とか)になりますと、「女房装束」である「十二単」は滅多に着なくって、「細長姿」であることが多かったとか。「あさきゆめみし」でも、細長姿はよく描かれています。
源氏が「女楽」を催したとき、女御である明石の姫は略装の小袿、紫の上と女三宮は細長、明石の上は、細長の上に裳を着用していました。女三宮は、皇女ですが、降嫁したという事で、女御である明石の姫より下の地位になるのか(血筋的には女三宮が圧倒的に上)、とか、明石の上は、自分はあくまでも「女房」の立場であるという謙遜の気持ちで、「女房」の証??である裳を着用していたそうです。
実の所、「細長」の形状は、本当に「謎」だそうで、現在の細長はあくまでも「想像」だそうです。
使用画材:カラーインク・透明水彩・Photoshopエレメンツ2.0・・・
こちらと同様、人物をアナログで仕上げ、背景と瞳をCG合成したものです。
おお、やはり紫外線を遮断してたので、10年くらい経ってますが、ほぼ退色してないように思います。着物の柄まで入ってるのに、このままでは悲しいのでこれを完成させてきます。
・・・が、大問題が!!!
ペン入れに失敗して、なんとあごが二重あごに!!!
普通なら、顔を失敗した時点で、ボツです。
ただこの頃は現物を展示とか販売とか考えてなくって、PC上で修正すればいいや、って考えだったのです・・・;;
これはもう致命的・・・、ですが、抗います。
白とイエローオーカーを混ぜたアクリルガッシュで、何度も塗り重ね。ガッシュですから、下の線は隠れるのです、が意外と隠れません。
そして、イエローオーカーの配分が多すぎて、ガングロの姫に・・・。
部屋からも滅多に出ない平安の姫君がガングロは無かろう・・・。
何度も薄めたアクリルホワイトで塗り重ね・・・(顔だけだとおかしいので、手も同様にアクリルで重ねます)あんまり重ねすぎると、顔だけ盛り上がってきてしまいますので、この辺で引きます・・・。とりあえず、二重あごは消えました。
線が薄くなった部分は、後で描き足します。
前回の色の氾濫に懲りたので、今回は背景はシンプルに・・・まず、白抜きしたい部分を、インクの出ないミルキーペン(ミルキーペンって今でもあるのかな???)で、凹ませておきます。
水彩色鉛筆でチマチマ塗っていきます。
実は「パステル色鉛筆」というものを何色か買ってみたので、それで塗ろうと思ったのですが、何といっても、元絵がほぼ全面カラーインク着彩だったもので、作業中に退色しないよう、あらかじめ、「UVマットバーニッシュ」をかけていたもので、そのせいなのか、パステル色鉛筆では全く色が乗らなくなっていました( ゚Д゚)!!
どうしても、ちゃんと絵を習ったことが無いと、そういう画材の特性、を知らないって事が多いです。
パステルでは乗らなくて、色鉛筆はOKとはこれ如何に???
チビチビ作業していきます、次回へ続く・・・。
お読みくださいまして、有難うございました!!