鈴豆そうさく日記

自作イラストやドールドレスの紹介、日々の片付けや独り言などゆるゆる綴っていきたいです。

「生絹の姫」色鉛筆&鉛筆オリジナル平安イラスト

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こんにちは、鈴豆です。

「生絹の姫」色鉛筆&鉛筆イラストです。

使用画材:色鉛筆・水彩色鉛筆・鉛筆・透明水彩(下塗り)

真夏に真夏のイラストをやっとアップ出来る・・・。いやもう、毎日暑いです・・・。

「生絹」は「すずし(すずしぎぬ)」と呼ばれ、真夏の、内々の部屋の中でのみ着用していたそうです。見た感じオーガンジーと似てます。

平安時代は、今ほどは猛暑って事無かったでしょうが・・・、やはりエアコンも無い夏の生活は過酷だったでしょう。京の都は盆地ですから、真夏の日中は本当に尋常じゃなく暑くなりますしね。

髪だって月に一度位しか洗えないのですから、気軽に水浴びって訳にも行かないでしょうし。

あさきゆめみし」でも、雲居の雁がこの姿でうたた寝しているところを父親に見とがめられ、注意されているシーンがありました。

少女マンガですから、胸は隠すように着付けていましたが・・・現実には、胸は丸出しだった・・・ようです。

胸の上から袴・・・締めようと思えば締められないこともないでしょうが・・・、苦しそう。

そういえば、古代中国の衣装も胸の上で縛るものが多いですね。風になびいた時のシルエットがものすごく美しいのですが、胸の大きな女性は、着ぶくれしそうで案外大変そうな・・・。

男性向けグラビア誌のアイドルはHカップとかIカップとかの子が「神乳」と崇められていますけど・・・、男性目線では単純にうおぉ、良いなぁ~、って見とれてるのかもしれませんが、そこまで行くと、う、羨ましくないです(強がり)!

肩凝りそうだし、普通の既製服、ほとんど入らないでしょうし、日常生活で支障出ますよ、きっと・・・。

文献で、「生絹」の実際の写真(明治か大正かの、実際の宮中の女性だったと思います)も載っていましたが、もう、スケスケでした。

リアルな女性のヌードですので、貼り付けは控えます(正式な文献での写真なのでエロではないですが)。

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古文の教科書の表紙でもお馴染み、やはり雲居の雁です。

胸は手で隠してますが・・・多分上半身裸。

腕が透けて見えてますので、本当にスケスケ。

夕霧から文を奪い取ろうと忍び寄る所・・・。

源氏物語の中では、はしたない、よろしくない女性、という扱いですけども(大貴族の姫君なのに、授乳シーンを絵巻物で描かれるというのは、本当に稀であったとか、神聖不可侵なマリア様だって、授乳シーンはあるというのに、何といっても、夫以外の男性には兄弟であっても滅多に顔を見せてはならないくらいの時代ですから)、雲居の雁、好きだなぁ・・・。

7人も8人も子供産んで、育児で疲れて寝てるのに、夕霧には

「なんと所帯じみた我が家だ」「風情が無い」「可愛げが無い」「二の宮様とは違う(当たり前だろ別人なんだから)」「紫の上に比べたら雲居の雁など・・・」

と勝手ばっかり・・・!!!!!

いやいや、大貴族の姫君なので、子育ては人に丸投げしようと思えば出来るでしょうに、自分で子育てちゃんとするなんて凄く立派だと思うんですが、夕霧はそんな姿にげんなりしてるんでしょうか。

新しい人を好きになったからと言って、雲居の雁が嫌いになった訳じゃないとは言ってましたけど、そりゃそうです、推しキャラが増えたからって、前の推しキャラが嫌いになるわけじゃないでしょ?

だけど、それが許されるのは当時は男性だけ(実は女性もうまくすれば複数恋人を持てたらしい・・・ですが、極秘ですわね)で、父親の源氏に比べればマシかもですけど・・・、いや、まぁ、「あさきゆめみし」の男性陣、皆なかなか酷いです。

瀬戸内寂聴先生も、紫式部が書きたかったのは「男なんてこんなもの」というメッセージですよ、とおっしゃっていた気がします。

現実の女性は、「鑑賞」されるために存在してるんじゃないですよ。いや、私も凄い美人とかイケメンとか美少年♪とか見かけたら、目で追ってしまいますけど(*´ω`*)。だって、美しいものは見たいでしょ???

心で「有難うございます!」と感謝して、礼節をもって眺めましょう!!

お読みくださいまして、有難うございました!!