こんにちは、鈴豆です。
「花魁風少女」続きです。
やっと目が入りました。私は目は最後に入れる派なので、ちょっと途中絵が怖いと言われたり。自分はこれで慣れてるので何とも思わないのですが。
口紅を入れて、背景も水筆で適当に点々色を抜いて行きます。あと、ホワイトも。
水彩なので、水筆でこすれば、多少は色が落ちます。ガッツリ白抜きしたい場合は、マスキングしておく必要がありますが。
何となく、紅が濃すぎる気がしたので、少し色を落としました。肌はアクリル(耐水)で塗っていますので、上から色を重ねたり落としたりがしやすいです。
アイメイクと、ホワイトで髪の流れを足したり微調整とかしました。ホワイトは写真では分かりにくいですが、やはり重要な作業です。絵の具の溶き具合が薄すぎたら、白くならないし、濃すぎたら、綺麗な線が出ませんし。
「我が身をかふるものならば」
完成です!!
使用画材:透明水彩・アクリルガッシュ・パステル(アイメイク部分)
またもデジカメ撮影ですが・・・、これでも、コンビニスキャナよりはマシ・・・なのです。コンビニスキャン、グラデーション無視の色飛びまくりなので・・・本当に何とかしてよ~~~;;業務用のくせにひでぇ。
顔部分アップ。髪飾り頑張りました。本当の花魁の髪飾りはこういうのではないですけども、イメージ優先で・・・。髪型自体、ありえねぇ、なインチキ日本髪風ですし。
今回は、水揚げ直前位の、初々しい少女、なイメージで描きました。
タイトルの
「我が身をかふるものならば」
「月かげにわが身をかふる物ならばつれなき人もあはれとや見む」
から引用しました。
外の世界に出ることが出来ない少女が、わが心だけは蝶に乗せて、空へ舞え、という悲痛な祈りを込める、というイメージです。
遊女というのは、今は華やかなイメージだけが残っているのかもしれませんが、ほとんどの少女は借金のカタに売られ、格子に閉じ込められ、
一度閉じ込められれば、死んでも、普通のお墓にも入れず、見受けされるか、年季が明けるまでは外には出られない、外に出られる頃には、病気になっていたりとか・・・、本当に悲しい存在であったと思います。
トップの花魁に上り詰めて、お偉い要人でも滅多に相手に出来ないとか、嫌な客は断れるとかいう権利が出来ても、「お墓に入れない」とかいう扱いは多分、同じであったかと。
「るろうに剣心」でもありましたけど
「牛馬に同じ」と。
花魁体験をスタジオで撮る分には全然自由ですし、というか、若ければ私もやってみたい・・・ですけど(本当に美しいぃ~~~~)、
花魁風の着付けで成人式会場に来るとか、結婚式で花魁道中やるとかはちょっと、だって、冠婚葬祭、というように、そこは「フォーマルな場」ですし、花魁というのがどれほど悲しい存在であったかという事は、勿論、私も聞きかじりでしかないですが・・・、ある程度想像は出来ると思います。
とにもかくにも、スキャナ欲しいぃ~~~~~、カメラ撮影、角度合わせるのもピント合わせるのもめんどくさすぎる!!!
お付き合いくださいまして、有難うございました!!