鈴豆そうさく日記

自作イラストやドールドレスの紹介、日々の片付けや独り言などゆるゆる綴っていきたいです。

「我が身をかふるものならば」花魁風少女新作完成

こんにちは、鈴豆です。

「花魁風少女」続きです。

 

suzumame.hatenablog.com

 

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やっと目が入りました。私は目は最後に入れる派なので、ちょっと途中絵が怖いと言われたり。自分はこれで慣れてるので何とも思わないのですが。

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口紅を入れて、背景も水筆で適当に点々色を抜いて行きます。あと、ホワイトも。

水彩なので、水筆でこすれば、多少は色が落ちます。ガッツリ白抜きしたい場合は、マスキングしておく必要がありますが。

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何となく、紅が濃すぎる気がしたので、少し色を落としました。肌はアクリル(耐水)で塗っていますので、上から色を重ねたり落としたりがしやすいです。

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アイメイクと、ホワイトで髪の流れを足したり微調整とかしました。ホワイトは写真では分かりにくいですが、やはり重要な作業です。絵の具の溶き具合が薄すぎたら、白くならないし、濃すぎたら、綺麗な線が出ませんし。

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「我が身をかふるものならば」

完成です!!

使用画材:透明水彩アクリルガッシュパステル(アイメイク部分)

またもデジカメ撮影ですが・・・、これでも、コンビニスキャナよりはマシ・・・なのです。コンビニスキャン、グラデーション無視の色飛びまくりなので・・・本当に何とかしてよ~~~;;業務用のくせにひでぇ。

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顔部分アップ。髪飾り頑張りました。本当の花魁の髪飾りはこういうのではないですけども、イメージ優先で・・・。髪型自体、ありえねぇ、なインチキ日本髪風ですし。

今回は、水揚げ直前位の、初々しい少女、なイメージで描きました。

タイトルの

「我が身をかふるものならば」

は「古今和歌集」の「壬生忠岑」の

「月かげにわが身をかふる物ならばつれなき人もあはれとや見む」

から引用しました。

外の世界に出ることが出来ない少女が、わが心だけは蝶に乗せて、空へ舞え、という悲痛な祈りを込める、というイメージです。

遊女というのは、今は華やかなイメージだけが残っているのかもしれませんが、ほとんどの少女は借金のカタに売られ、格子に閉じ込められ、

一度閉じ込められれば、死んでも、普通のお墓にも入れず、見受けされるか、年季が明けるまでは外には出られない、外に出られる頃には、病気になっていたりとか・・・、本当に悲しい存在であったと思います。

トップの花魁に上り詰めて、お偉い要人でも滅多に相手に出来ないとか、嫌な客は断れるとかいう権利が出来ても、「お墓に入れない」とかいう扱いは多分、同じであったかと。

るろうに剣心」でもありましたけど

「牛馬に同じ」と。

花魁体験をスタジオで撮る分には全然自由ですし、というか、若ければ私もやってみたい・・・ですけど(本当に美しいぃ~~~~)、

花魁風の着付けで成人式会場に来るとか、結婚式で花魁道中やるとかはちょっと、だって、冠婚葬祭、というように、そこは「フォーマルな場」ですし、花魁というのがどれほど悲しい存在であったかという事は、勿論、私も聞きかじりでしかないですが・・・、ある程度想像は出来ると思います。

とにもかくにも、スキャナ欲しいぃ~~~~~、カメラ撮影、角度合わせるのもピント合わせるのもめんどくさすぎる!!!

お付き合いくださいまして、有難うございました!!