鈴豆そうさく日記

自作イラストやドールドレスの紹介、日々の片付けや独り言などゆるゆる綴っていきたいです。

「夜を籠めて」花魁風イラストスキャン画像再アップ:アナログイラストの浮世絵化

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こんにちは、鈴豆です。

「夜を籠めて」花魁風イラストスキャン画像再アップです。

suzumame.hatenablog.com

使用画材:色鉛筆・鉛筆・透明水彩(下塗り)ホワイト(目元)

タイトルは清少納言

夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ

からの引用です。嘘をついて騙そうとしても私はあなたには会いませんよ、という、気の強そうな、かつ色っぽい歌です。子供の頃はこの「おうさか」を「大阪」だと思ってましたっけ;;

suzumame.hatenablog.com

今回は、紙の凸凹が自分ではあまり気にならなかったので、重ねて合成はしてないです。色調整・・・難しいなぁ、やりすぎるとグラデ飛ぶし、何もしないとくすんだ感じに。

ちなみにコンビニスキャン画像は↓。

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前の、セブンイレブンのスキャンよりは色飛びがややマシ・・・ですが、お肌の部分の紙の質感は完全に飛びました。紙の質感が全くない、というのも個人的にはあんまり好きじゃないんでう~ん。30円というお値段を考えると合格かも、って思いますけど、この画像だけで原画を手放すのはちょっと・・・って感じでしょうか。というよりこの絵は手放したくないかも・・・。いや~、本当に大変でしたので・・・。

先日、今はアナログ絵描き人口が減って、アナログイラストが「浮世絵」と化している、っていう話題を見かけましたが、私が学生のころにはすでに「マンガが浮世絵化している」、と言われていたんですね。

ちょうど、美術館や博物館でも、マンガの原画展をやりだした頃です。日本は美術館などへの国からの補助がとても少なくて、従来の展示会では集客が見込めず、赤字運営になってるらしいのですが、マンガ展をすると押すな押すなの大盛況。

ただ、マンガを美術館などで展示して、ある種「高尚な趣味」とするのは、マンガ文化の衰退になるという危惧の声もありました。当時、出版不況が始まり、マンガの読者も減り、どんどんゲームへ移行している、という時代で。

浮世絵も本当に隆興していた江戸の昔は卑猥だの低俗だの言われていて、「現在最も賑わっているもの」というものはいつの時代でも非難される対象だった、でも浮世絵が芸術ともてはやされるようになって、浮世絵は流行のものとしては事実上滅亡した(厳密には今でも浮世絵師もいらっしゃるので絶滅はしてないのですが)という説もあり、マンガが今まさにその状態である、と。

マンガ家志望だった私としては背筋の凍る話でした。

確かに今でも出版不況は続き、紙の本は本当に売れなくなっている・・・ようです(電子書籍のみ販売の本もありますし)。確かにそれも解る・・・紙の本は場所を取りますので。だけど紙の本をパラパラするのが好きなんですよね・・・。「紙の本が好き」な人も一定数はいるはずなので、絶滅は無いだろうとは思っている、というか期待しています。

マンガ自体は、電子書籍とかオンラインでの連載とか、SNSで自力で発表する手段も増えているし、描くためのツールも発達しています。またドラマや映画でも、大半がマンガ原作、という印象で、マンガ文化自体は少し復興しているような感じがしますけど、アナログ絵が絶滅の危機・・・。画材自体の販売が無くなれば実際お手上げですけど・・・、ですが絶滅危惧種であるが故、アナログ絵の価値って以前より高くなってる気がしますし、「原画展」で展示されるのがCGのパネルだったらちょっと悲しい気がします;;

アナログ画材だって、新商品とかもどんどん出てきてますし、絶滅は無い、って信じて頑張ります。

お読みくださいまして、有難うございました!!