鈴豆そうさく日記

自作イラストやドールドレスの紹介、日々の片付けや独り言などゆるゆる綴っていきたいです。

「聖誕姫」スキャン取り直し画像アップ:絵を描く意味とは?

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こんにちは、鈴豆です。

「聖誕姫」スキャン取り直しました。

suzumame.hatenablog.com

前回の画像はやはり暗いですね…。顔の凸凹を飛ばす処理はまずまず上手く行ったのか、あんまり気にならないけれど、色調整が暗すぎ。多分印刷したらかなり暗めに出そうな気が…。モニターで見るのと印刷、本当に違ってビックリします。

本当は去年のクリスマス頃にアップしようとスキャン取ってたんですが、去年は去年でクリスマス絵を描いてた事もあり、アップしそびれで、大晦日や年始にクリスマス絵ってのもなぁ…、とズルズル今まで置いてました。まさか今年のクリスマスまで出さないのも厳しいですし。夏になってクリスマス絵というのも~、と思って。ギリ3月なので暑いって事はない。

スキャン、画面ツルツルなのは嬉しいんですが、顔以外は多少紙の質感がある方が好きかも…??何かアナログの味わいと言うか。だけど2回スキャン取って顔だけ合成とか…面倒過ぎて出来ません。顔だけツルツルと言うのも、全体見ると違和感が出るかもですし。

自分の絵と言うのは客観的に見れないものなのです。私としては、顔が凸凹してるのだけは許せないんですが、顔に紙の凸凹が出てても何とも思わない人もいるでしょうし、私も他人の絵だと、あ、凸凹した紙に描いてるんだ~、位にしか思わなかったりします。

絵を描く意味とは?

大分前になるんですが、「あなたの絵を描く意味とは何ですか」みたいなタグがTwitterで流行ってました。一字一句この通りかどうかは解りません。私は参加しなかったんですが、ほとんどの方は「生き甲斐」とか「夢」とか「希望」とか、前向きな言葉を並べている中、私がドキッとしたのは

「呪い」

という言葉を書かれた、確か「絵師」というより多分しっかり「画家」の方がおられました。ざっくり書くと

「高校から美術科に行って美大行ってずっと絵を描くために勉強してきた。今更絵を辞めたら、今までの人生を全部否定する事になる」

と言った理由だったと思います。

もう、あああああああ~~~~~、って思って。

私は美術系の専門教育は一切受けてないから違うんですが、物心つく頃から絵を描きまくり、皆が外で遊んでいるときも屋内で絵を描いてて先生に怒られ、外に出ても、木の棒で地面に絵を描き、授業中は勿論落書き、テストも早く終わればプリントの裏に落書き、家でもずっとノートにマンガ描いては怒られ、ノート代はお小遣いから出すようにされてもマンガを描き続け(今みたいに3冊100円とかの低価格でノートも無かった時代)、マンガ家になりたいと言って嘲笑され、それでも投稿活動は10年位続けてました。

もし絵を描いて無くて、普通にちゃんと就職してればどんな人生だっただろうって自分でも思います。ただ、私の今までの(少なくとも学生を終えるまでの)人生は、絵やマンガとは切っても切り離せないもので、「絵を描いてない人生」「ちゃんと就職してた人生」というのは、全く私には想像が出来ないのです。それは同じ遺伝子を持っていても私では無い。

私の時代では、就職したら「24時間働けますか」の名残が残ってて、「女はお茶くみコピー」という時代はすでに過ぎていて、生活すべて会社に捧げるのが当たり前のムードでした(ただし子供が出来たら女性は仕事を辞めるべき、という時代でもありました)ので、就職して、余暇で絵を描く、というのは余程体力があるとか、奇跡的に残業も休日出勤もほとんど無いホワイト企業で更に会社と家が近いとかいろんな好条件が重ならないと厳しいかな。

もし、過去の自分に会いに行けたとして、「就職しろ」とは言えないかも(もし過去の自分にアドバイスが出来るならビットコインが出たら上限まで買っておけ!ですねw出だしの頃なら1万円も出せば上限買えたはず。)。私にとっては「就職」=「絵を辞める」=「死んだも同然」であって、今思っても当時の自分に「絵を辞めろ」とは言えないわ。本当、ビットコイン買っておけ~~~、って伝えに行けたら今頃は億万長者…はふぅ~~~;;

でも、そこまで好きだった「絵を描く事」が、プレッシャーや将来の不安でどんどん辛くなってきて、絵を描くのが辛い、というより

「絵を描く事を辛いと思っている自分に絶望」

したのです。私としてはあり得ない、完全に想定外の事態でした。自分が自分を信じられない、ありきたりな言葉ですが、人に否定されるより、自分が自分に絶望するほど深い闇は無いものです。

だけど絵を辞めちゃったら、散々マンガ家になりたいイラストレーターになりたいと言って、「アホか」「無理に決まってるじゃん」「いつまで夢見とるんや」と嘲笑してきた人たちが正しい事になる。今までの自分は間違ってた事になる…!!これが許せなくて、どうしても認められなくて…、どうにも心も体も動けなくなる位壊れるまで絵にしがみついた。

これは立派な「呪い」ではなかろうか。

今は、しんどいなぁ~、って思ったら積極的に休みに行くようにしています(お仕事なら別ですが)。休んで、ゲームでもしてれば楽しいのかというと、やっぱり物足りない感があって、今日は休むつもりだったけど~って少しだけ作業したりします(これが、春と秋ならやりやすい、どうしても冷暖房必須の時期は、少しだけ…が出来ないんです、ずっと春秋だったら良いのに)。

8年休んで、復帰した時の高揚感、幸福感、絵を描くのが楽しくて楽しくて、やっぱり私は絵を描くのが好きなんだ、って再認識出来たのですが、本当に辛いならいつ辞めちゃっても良いと思ってます。別に絵を描かないと収入面で困る訳じゃなく、むしろ画材代かからなくなるし、今までの人生が無駄に…、こんな事を考える必要は本当は無いはず。

有名な作家さんだって、年行って筆の衰えが出て来たら引退される方もおられるけど、別に死ぬまで絵を描き続けなきゃいけない道理も無いし。何かに真剣に打ち込んだ過去があって、たとえ夢は破れても、今は穏やかにのんびり暮らしてます、これ、何もおかしくないと思うんです。「何かに真剣に打ち込んだもの」は、一生続けなければ無駄なのでしょうか。

勿論80代90代で現役作家の方とか素敵だなぁ~~~、って憧れますが。

出来れば私もずっと絵を描き続けていたいけれど「描かなければいけない」になってしまわないよう、辛いな、と思ったら傷が浅いうちに休みます。多分本当に心の底から絵が嫌いになるって事は私は無いと思っています。辛いと感じるのは、「嫌になった」んじゃなくて、「少し疲れてる」だけ。しばらく休めば復活するものと思ってます

これからもゆる~く頑張りますので、どうぞよろしくお付き合い下さると嬉しいです。

お読みくださいまして、有難うございました。

思いつくままに書いちゃって、散文で申し訳ありません。