「小雀と巫女」「バレンタインメイド」オリジナルアナログイラストです。
使用画材:カラーインク・透明水彩・マーカー・ラッカースプレー(背景)
似たような構図なので、並べるのはちょっと迷ったのですが・・・
ラッカースプレーとステンシルシートの注意点というか、マスキングの大変さというか、
その辺をちょっと書いてみたいと思いまして。
ステンシルシートとは、DIYなどで良く使われている、柄を切り抜いてシール状になったもので、ガラスなどに張り付けて、上からスプレーなどを振りかけると、ガラスにキレイな模様が描ける(クリスマスシーズンなどに、お店のウィンドウに可愛い模様が描かれていますよね、そういうのを制作する際に、よく利用されるものです)、
ですが、基本的に「紙に貼る」ことは想定されていないことが多いですので、紙にしっかり定着させるのがやや難しいことが多いです。
なので、周りにベシャーとはみ出してしまったりとか・・・多いです。
結局のとこ、メイドさんの背景お花部分も、ステンシルが上手くいかず、上からアクリル絵の具の白で塗り足してます。
そしてステンシルやラッカースプレーをイラスト背景に使用する際に、最重要になるのが「マスキング処理」
マスキングの方法は色々ありますが、マスケットインクでは、ラッカースプレーの威力(?)で、インクを剥がすことが出来なくなることが多いです。強くこすることで、紙がケバケバのボロボロに・・・
マスキングの失敗例(右上のイラストです)。
何をどうやったらここまで失敗できるんだと言いたくなるような悲劇です。
もう、紙にラッカースプレーがついてしまったら、絶対絶対絶~~~~っ対取れませんので。
もしかして水溶性の絵の具でエアスプレーして、少しくらいはみ出してしまっても、根気強く水筆でゴシゴシすれば、薄くはなるかもしれませんが、ラッカースプレーは失敗したらジ・エンドです。一からやり直し!!!!
マスキングフィルムにしても、水彩紙には定着しにくいので、スプレーの風圧でめくれたり、かといって定着させようとゴシゴシやると、剥がすときに紙も一緒にはげる・・・、これだからマスキング処理が超苦手。
とにかく練習・練習・練習です。ちょうどいい匙加減は自分で見つけていくしかないです。
私の場合は・・・細部だけ(髪などの細い部分)マスケットインクで先にカバー、その上からさらにマスキングフィルム、という感じにしていくようにして行きました。
マスケットインクも、剥がす際に紙を傷つけることが多いので、本当に慎重に・・・。
ラッカースプレーもステンシルシートも、上手く使えば本当に便利な道具ですが、扱いは意外と大変。日々鍛錬です。
お読み下さり有難うございました!!!