こんにちは、鈴豆です。
「夏姫・秋姫」平安オリジナルアナログイラストです。
使用画材:カラーインク・透明水彩
左が秋姫(姉)、右が夏姫(妹)のイメージです。
サイズは大体B5くらい・・・ツーショットは私としては珍しいです。
背景もチマチマ描くのが大変だけど楽しかったり。
袴が赤ではないので「未婚の姫」をイメージしたつもりです。
平安装束では緋袴のイメージなんですが、未婚の姫は
「濃色」(濃い赤紫みたいな?)の袴だったそうです。これは結構大人になってから知りました。
ただ、やはり緋袴の方が、絵的には華やかになりますし、特に既婚未婚とか考えずに
赤い袴で描くことが多いです。鬢削ぎ(本当は既婚女性の証らしいです)もあった方が可愛いし~、とか。
柄も、色の合わせ方も、そんなもんあり得ない!!な事が多いですが・・・。、平安装束の正確な再現をしているわけではないのでどうかお見逃しを・・・(ノД`)・゜・。。
平安装束
「百人一首のお姫様」
やっぱり幼少のころからなじみのある、こういう印象が強いです。
「布に埋もれているお姫様」が大好きだったりします(和物でもドレスやその他民族衣装とかでも)。
なので、本当の十二単を見たときは、ガッカリ・・・というか、「百人一首の姫札」の衣装とは全くの
「別物」と思ってました・・・。
十二単とはいえ、「布」なんですから、裾がこんなに跳ね上がるわけないですよね・・・(和紙で出来ているとか???)。どういう座り方をすれば、袴の裾が頭の上まで上がるの~~~~、と謎だらけです。
ちなみにこの「相模」のポーズを再現したつもり?なのがこちら・・・
ぺちょ~ん・・・(京都の風俗博物館で、袿と単だけ置いてあって、自由に着れるんですよ、赤いスカート持参で、楽しかったぁ~~~、実際この時に撮りまくった写真を結構平安絵を描くときに参考にしてます)。
「相模」は十二単、こっちは単袿とはいえ、十二単でも裾が跳ね上がるわけではないです。多分。
そして布の幅も、現代の和服よりは広いですが、裾が半円形に広がるほど広くは無いです、着物ですから、基本、直線裁断ですし。
後ろに等身大の十二単の姫君がいらっしゃいます。
私が行った時とはリニューアルしているので、今どんな感じか解らないのですが・・・
また行ってみたいなぁ。人形での源氏物語のシーン再現とか見ごたえ満載です。
平安絵巻もそうですが、絵は必ずしも「写実的」に描く必要はないというか、
より美しく「魅せる」ためのデフォルメは、大事な所ですね。
勿論ある程度のデッサン力はいるかと思いますし、「写実性」をとことん極める絵も素敵です。
絵に「正解」は無くって、綺麗に見えたらば、良い絵です。多分、あくまで持論です・・・。
実の所、本当の平安時代の平安装束は、現存していようで、未解明な部分も多いそうです。
現在一般的(??)に着られている平安装束は、江戸時代のものや、絵巻物から再考証したものだったりとかなんとか・・・、身八つ口があったら、重みで裂けてしまうのでは?という考証をなさっているサイト様もありましたし。
色んなサイト様、専門家の方が考証研究などされています。
図書館にも平安装束の解説本がありまして、借りたいのですが、デッカい!重い!!とちょっと躊躇しています;;今度、頑張って借りてみよう。
なので、あり得ない色柄や形状がありましても、暖かいお心でお見逃しを・・・(言い訳)。
お読み下さいまして、有難うございました!!