鈴豆そうさく日記

自作イラストやドールドレスの紹介、日々の片付けや独り言などゆるゆる綴っていきたいです。

清水玲子「秘密」8巻ちょこっとネタバレレビュー

こんにちは、鈴豆です。

すっごいショックな事…。「ラインマンガ」ってポイ活でゲットした「ボーナスコイン」の使用期限が今までは180日あったのが、30日に短縮されてしまって…。

今持ってるボーナスコインの期限は変わらないんですけど、半年あるからどの本を買おうかとか、お得なキャンペーンが来た時に~とか、じっくり考えたり待ったりする時間があった訳で…、30日かぁ~。もうラインマンガでポイ活は出来ないかも。どんどん改悪されちゃって(T_T)。

「マンガpark」のボーナスコインをちまちま貯めて、やっと清水玲子先生の

「秘密」

第8巻、「小学校3名不審死事件」を読み終えました。

最近マンガのレビュー多いな~、もう頭の中「薪さん」でいっぱいで、他に書くネタが無いです(ノД`)・゜・。

今回は前回の7巻みたいにガッツリなあらすじ紹介は無しで…、でもちょこっとネタバレが出るかもしれないので苦手な方は回れ右で…。

この8巻に関しては正直読み飛ばしても問題は無さそうです。7巻も読まなくて良いと言えば良いのですが、圧倒的に面白かったので、一冊のミステリー作品としてはとてもオススメ!!です。

ただ、8巻の巻頭の番外編「一期一会」は読んでおかないと続編を読む時に「??」ってなるかも…??

7巻の「外務大臣の娘誘拐事件」で、「MRI捜査」に対する世間の偏見とか反感が薄まり、かねてより計画はあったけど実行に移せてなかった

「第九」

の全国展開が固まって来て、第九のメンバーは全国8か所に設立される第九研究室の室長になることがほぼ決まっている…、という話。

何といっても!!薪さんの「私服」が可愛すぎぃ~~~!!!

「誘拐事件の解決祝い」と「青木さんの婚約祝い」を兼ねた飲み会に顔を出した薪さん。

パーカーにピーコートとな…??どっからどう見ても未成年の薪さんがカパカパお酒を飲んでいるので、居酒屋の店員さんが、「通報されたらマズい…」ってビクビクしてるほど(;^ω^)。薪さん「胃弱」って自分で言ってるのに、お酒は大丈夫なの??

雪子さんと薪さんの切ない関係も辛かった。

雪子さん、登場時はカッコいい!!って思ったんだけど、ちょっと好感度下がり中…。でも

「近づけばナイフのようにお互いを傷つけあってしまうから、この人(薪さん)にだけは近づけない」

って…悲しすぎる恋心…。相性が最悪(そりゃS同士じゃ反発するよねw)だって解ってるのに薪さんの事が気にかかって仕方がない雪子さんの気持ちも何か解るかも…。薪さんは「結婚しない」って決めてるから女性に興味を持てないのかそもそも女性に興味が無いのか解らないけど、雪子さん脈無し。

かといって、薪さんが青木さんや鈴木さんに「同性愛」的な気持ちを持ってるのかは良くわからなくて、「友愛」「家族愛」「信頼愛(そんな言葉あるっけ?)」みたいなのもごっちゃになってる感じ?でも雪子さんに取られると思ったらやっぱり寂しくて気にくわない???みたいな、かなり複雑な人間関係になってます。

でも同性愛的な感情が無くても「親友」が結婚する時ってちょっと寂しくないですか?その人にとっての「一番」が自分じゃなくなるんだもの。

鈴木さんを亡くした後、遺体に縋り付いて泣く薪さん、鈴木さんの家族に門前払いされて、雨に打たれながら外でうずくまる薪さんの姿にも涙涙…。確かに鈴木さんのご家族からしたら、薪さんは「疫病神」以外の何物でも無いんだよねぇ…、「season0」1巻を読んだ後だと猶更。親交を続ける事、まして同じ職場に勤める事をよく許したな~、って、親の目線でなら思うもの…。

で、8巻の本編の方は、とある小学校で3人の死亡者が出るのだけど、その日に起きた「震災」による死ではなく、一人は刺殺(教師)、一人は交通事故(児童)、一人は飛び降り(児童)、という事件で、震災による死者は0でした。

だけど児童二人は結局地震が起きていなければ死ななくて済んだわけで…。

交通事故の子、可愛くてすごく良い子だったのに…、話的にはあんまり…関係なかったような??いなくてもストーリー成立してたような気がする…。

飛び降りた子は「いじめ」による「自殺」かと思われていました。

ん~、女教師がクズ過ぎて…、でも生徒たちに凄く慕われていたので、簡単に書くと生徒たちがこの先生を守ろうとした、ってお話なんですが、女教師のゲスぶりに薪さんがキレて、多分作中で初めて女性に手を上げてしまいます(掴みかかって来たから振り払ったんだけど、グーだし)。最後は女教師もちょっとは改心したっぽいけれど。

捜査中、捜査内容は極秘なんですが逐一ネットに漏洩してしまうという事態が起きます。その犯人は解らないままで。でも最後はそれを逆手に取って解決。

この話は、「え?情報漏洩したのは誰??」って最期まで解らずちょっと消化不良だったんですが、もしかしたらこの後の伏線かな~???

この巻では「山本さん」という新キャラが登場。

「第九」の全国展開のためには、今のメンバーだけだと必要な室長数に足りないため、新人が採用される事に。

山本さんはめちゃくちゃ老けているけれど薪さんより一つ上なだけの36歳で、元「検事」という逸材。今後は「検察」とも協力体制を取って捜査していくことになる為、検察官の経歴を持つ新人の採用が薪さんの要望だったようです。

元検事でも多分最年長?でも第九では一番下っ端として扱われるんだ~、大変だなぁ~。「あのじじい!!」とか言われてるけれど、薪さんより1歳上なだけですぜ??見た目によって「扱われ方」ってやっぱり全然変わるんですよねぇ。実年齢と性別を知っていても何のかんの薪さんは「お姫様」扱いされてるもの。

最初不穏なオーラを放つ山本さんに「情報漏洩の犯人か?」とも疑われていたのですが…「season0」で山本さんは北海道管区の「室長」になってるので、それは無いだろうな~、とは思いつつ読んでいました。

本編を全部読んでないと、「season0」が時々解らなくなる…。

飛び降りた子は、自殺ではなく、犯人の残した凶器の隠し場所を探し回り、屋上まで駆け上がり、地震の事もあってパニックを起こしたために起きた「事故」でした。

この女教師…いじめがあるのを知っいて、「自分もこの被害児童を好きではなかったから」って知らぬふり。酷過ぎる…。でも被害児童の「有田君」はこの最低教師を慕ってて…、うぅ。

この巻の見どころはやっぱり…

薪さんの「おまわりさんコスプレ」でしょうか(*´ω`*)。

いや、薪さんだって「警察官」なので制服は持ってるはずなんですけども…、階級章とか袖のラインとか、細かい部分は階級によって変わるけれど、基本デザインは同じなんじゃ無いかなぁ???でも何でこんなに「コスプレ」感が出ちゃうんだろう。

普通に制服姿、もっと見たい~~~!!!!!

で、いじめっ子に詰め寄る姿が…

怖いんだけどエロいというか、子供の手をギリギリ掴んで、子供の頬に触れながら「チューするんじゃね?」って位顔を近づけて(ちょっとうらやま…うっ)

「文書偽造罪(この子は落とし物の届けに偽名を使っていた)は3年以下の懲役~」だとか

「ああ、ホラ、どんどん罪状が増えちゃうよ?」「証拠品隠匿、容疑者幇助だ…」「もうお家に帰れないよ?」

とか責める責める責めるwww

小学生なので刑事罰にはならないでしょ~。場合によっては保護施設に移送とかはあるかも知れないけど、この程度の罪状なら「家に帰れない」事にはならんでしょうが、あくまで「脅し」です。

MRI捜査内容は絶対極秘なんだけど、↑の内容はデタラメなのでOKなのかな??

ちなみに3人の真ん中にいる、メガネで禿げたおじさんが「山本さん」。薪さんとたったの一歳差とは世の中不公平…だけど実際、30代で50オーバー位に見える人はいるし、薪さんは異常だとしても30代で20代前半位に見える人も結構いらっしゃるので…、本当に世の中は不公平なのよね…。

最後に

「君の顔は警察のブラックリストに入れたからな、あれに載ったら一生~~~~」

とかトドメ打ち(勿論嘘だけど)。

前回の記事で「いじめは犯罪として罰して欲しい」って書きましたけど、薪さんの「いじめっ子」への容赦なさが良かったです。一番悪いのは女教師だけど!!

最後に山本さんがこの「薪さんからの脅し」によってびびりまくってる加害児童に

「有田君はいじめで自殺したんじゃない。いじめなんかで自殺するような弱い子にしてはかわいそうだ」

と、加害児童を慰めるんですけど、何だか美談みたいになってるんだけども…

「いじめ『なんか』で自殺する弱い子」

って…ちょっと言い方酷くないか??って感じたのは私だけかなぁ…。「なんか」って…、え~。

子供のいじめというのは、ある意味大人よりも深刻なんですよ。大人は職場でいじめとかにあっても「転職」出来ない事は無いでしょ?自分で決められるでしょ?でも学校を「転校」するのは親の理解が無いと無理だし、「不登校」になってしまってはその後の人生が本当に大変になる。

自分自身もまだ未熟な子供でありながら、逃げ場のない地獄である学校に毎日耐えて通わないといけない…。加害者もまた子供だから「これはやっちゃダメ」という事の限界を知らない。子供のいじめって本当に陰湿で凄惨で残酷なんです。

「自殺」する位なら「不登校」や「保健室登校」等もやむなしとは思うけれど、子供だから判断力も無くて決断する権利も無くて思いつめて…ってあると思う。

それを「弱い子」って…。

でも山本さん自身がずっと「いじめられっ子」で、手首にリストカットの後がもいっぱいあったので…、山本さんの言う

「弱い子」

は「山本さん自身のみ」を指す言葉であって、世の中のいじめ被害による自殺児童&生徒を指すものではないという事で納得する事にしました。

ちなみに、「薪さんのビンタは『愛情表現』だからうらやましいんだわ」とか7巻のレビューの時に書いたんですが、8巻でバッチリその旨が書かれてて。

薪さんは嫌いな相手、距離を取りたい相手とは敬語で丁寧に接するのだと(だから雪子さんには敬語)。本当に怒らせたら部下であっても怒鳴ってもくれなくなる。側にもよせてくれなくなる、って。

やっぱりそうでしたか!!!パワハラは問題だけど、薪さんだって上層部から湯呑投げつけられたりしてるしなぁ~。現実だったらヤバいけどその辺の描写はあくまでマンガだから、インパクトを出すために必要なのかと。

「捜査の邪魔だから帰れ!!」
って突き放された後に、こんな美しいお顔で優し気に微笑まれて

「いそがなくて いい 待ってるから」

なんて言われたらもうズキューン!!!!!!バキューン!!!!!!ですわぁ~。

この

ツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンデレ

ぶりが最高なんですよね~。

今回8巻のあらすじをあまり書いてないんですが、それでも結構な文字数に。

ストーリーは7巻ほど難しくは無いんですが、死んだ児童二人の脳の画を見てるシーンが多かったなぁ(刺殺体は脳が損傷していて見れなかった)。

一応、「第九が近いうちに解体されて全国展開になる」のと「元検事の山本さんという新キャラが登場する」「情報漏洩が起きている」位で話は繋がると思います。

巻頭の「一期一会」は4話構成で、「マンガpark」のフリーコイン一回(4話)分で読めますので、ご興味があれば是非!!

思いつくまま、バーッと感想書いてしまいました。いつもの事ですけど、完結にスッキリと、でも要点はしっかり押さえている文章というものが書けない自分がとても情けなく思います。

この先も楽しみ~。9巻以降はかなり気合を入れて一気に読まなきゃいけなさそうな雰囲気なので…コイン頑張って貯めておきます。

それでは、拙いレビューですが、お付き合い下さいまして、有難うございました!!