鈴豆そうさく日記

自作イラストやドールドレスの紹介、日々の片付けや独り言などゆるゆる綴っていきたいです。

やっと大奥見始めました

こんにちは、鈴豆です。

やっとため込んでいた、よしながふみ先生版「大奥」のドラマを見始めました。

う~、やっぱり面白い!!

第二クールは吉宗・家重の没後、10代将軍家治の治世に平賀源内や青沼によって「赤面疱瘡」撲滅が本格的になされて行く所から始まります。

治済(第11代将軍家斉のサイコ母)が仲間由紀恵松平定信安達祐実…、何という豪華キャスティング!!治済って原作ではブサイクキャラだったのに超美女になってるやん~。

青沼や源内の活躍によって、やっと人痘接種…、軽症の赤面疱瘡にわざと罹患させて、二度と罹らないようにさせるワクチンが完成します。赤面疱瘡は、一度罹患すれば二度と罹る事は無いが、軽症ではない場合は、5人に4人が死に至る恐ろしい感染症

これは若い男子にしか感染しないので、日本の男子人口は女子の4分の1程になる。それも日本だけの風土病なため、異国に「日本では男子人口が極端に少なく女子が将軍となり働き手となっている」事を知られては、瞬く間に攻め入れられ外国の属国となるのは明白。なので歴代将軍やそのた武家から町民に至るまで「当主」は男名を名乗り、対外的には赤面疱瘡の存在は極秘となっています。

ただ、人痘接種も完全ではなく、100人に数人は死者が出る。運悪く初めての死者が、定信の甥であった。その咎で青沼は死罪に。源内は暴行を受けたことにより梅毒に感染して亡くなります。

赤面疱瘡撲滅のために懸命に働いた者たちを死に至らしめた不条理。ここが前半クライマックスでしょうか。泣ける…。コミックスでは、これ最終巻かな?って一瞬感じました。表紙や中表紙も今までの登場人物、歴代将軍が並んでいたので。

人痘接種によって、赤面に罹らなくなったため、数百年ぶりに男子である家斉が11代将軍に。家斉は「全国民に人痘接種を受けさせるべき」と母に進言するものの、「他の男子が皆死んだおかげでお前が将軍になれたのだ。男子が政に口を出すな」と一喝。家斉は母の言いなりなので言い返せない。

家斉母は、家斉を傀儡として、自分が実権を握る事が目的だった訳です。自分が将軍になれば、子供を次々と生み続けなければいけなくなって身動きが取れなくなる。

ただ、男子の家斉が将軍となったことで大問題が。

子供がボンボン生まれる生まれる!!もはや怪談!!!

養育費は勿論、養子先や婿入り先を探さなければいけないので幕府の財政はひっ迫。定信が苦言を呈するも、治済は「ただの臣下がおこがましい」と一蹴。おまけに定信の老中職を解任。

史実、家斉は50人以上子供がいますから、女子設定には出来ない所でしょう。この辺上手く史実を取り入れて、「なるほど男子の将軍はダメだ」って説得力を持たせる…、天才ですね。

また、吉宗が「力のある男子が働くのは良いが、男子が当主だと、子供が当主の子供かどうか解らない。女が当主であれば、自分が生むのだから間違いなく当主の子。当主はやはり女がなるべきではないのか?」という疑問も、「確かに!!」と。あれ?男が当主になるのっておかしくない??という気持ちになるんですよね。現代ならDNA鑑定も出来るから良いとして。

かくして実権を握った治済ではありますが、このサイコパス女には「志」と言うものが無い。国を良くしよう、と言うような。暇を持て余し、気に入らない孫を間引きして遊ぶんですよ。家斉の正室の子供まで殺してしまう。

正室の茂姫や、仲の良かった側室・お志賀の方とは、治済の所業に気付きます。茂姫は気が狂ったふりをしてお志賀の方と手を組み、ついに治済への復讐を果たす。読者からしたら「よくやったぁ~~~!!!」なスカッと回なんですが、家斉としては母の所業を思うと二人を責めることは出来ないものの「騙された」「母を殺された」というわだかまりが残っちゃうんですね…。家斉、穏やかな人だったし、世の中を良くするためには元家臣にも頭を下げることの出来る人だったのに、ちょっとおかしくなっちゃう。あぅ。

でも治済が死んだことにより、広く国民に「人痘接種」「熊痘接種(赤面は熊が感染源)」を行う事が可能となり、男子の人口は女子と同等になります。

家斉は母の一件で「女は信用できない」となっていて、後継は息子の家慶を12代将軍に据えます…が、この家慶がまたとんでもない奴で…、と、続きはまだ見ていません。でもほぼ原作通りなので、大きな変更が無ければ展開は解りますが…。

今までは映画でもドラマでも、吉宗までしかやってくれなかったので、最終話まで制作していただけるとすごく嬉しい!!家定と胤篤(篤姫)、家茂と和宮の硬い絆の辺り凄く泣けるので…どのように映像化されるのか楽しみにしています。

中学生くらいの時にこの作品があったら…読んでいたら、少なくとも「徳川15代将軍」を暗記するのは容易だったよね…。男女逆転とは言え、ストーリーとしてはかなり史実に忠実で、その時代に起きた事件とか一揆や天災等、話が面白いのでスッと頭に入る。大変な名作です。ラインマンガで18巻くらいまで無料連載されますし、機会がありましたら是非。

ヘタリア」とかも子供の頃にあったら、世界史にもっと興味を持てたよなぁ~、って思います。まずは「興味を持つ事」って大事だと思うので…最近「マンガで読む世界史」とかの絵が綺麗になってるのは良い事だよね、と。

昔は…えっと、「読ませたくないんか?」と言う位絵が…な事が多くて。

今後も「大奥」楽しみに見ます!!

薬屋のひとりごと」のアニメも、すごく絵が綺麗で、おおお!!となってます。アニメ化は聞いてたけど「また有料配信かなぁ」って思ってたから、地上波で凄く嬉しい!!

色々見たい物が多すぎる…。

私は1年中そうですが、これからの時期、あんまり外に出てくないので…、家で楽しめるものが多いのは嬉しい事です。

どうぞ皆様も、感染対策などお気をつけて、しっかり暖かくなさってお過ごしください!!

それでは、お読みくださいまして、有難うございました!!