鈴豆そうさく日記

自作イラストやドールドレスの紹介、日々の片付けや独り言などゆるゆる綴っていきたいです。

「灰とダイヤモンド」という話を思い出しました

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こんにちは、鈴豆です。

以前に、生活困窮者に対する差別発言で炎上したメンタリストが

「年収100億」

というニュースを見て、ブラック・ジャックに出てくる

灰とダイヤモンド

という話を思い出しました。

という訳でイラストはブラックジャックの愛するピノコちゃん(再掲)。

灰とダイヤモンド」のあらすじを簡単に書きますと

松方氏と言う大金持ちは他人を信じることが出来ず、信じられるのはお金だけ。自分の体中に30億円相当のダイヤ(当時の30億ですから今だと…??)を埋め込む手術をブラックジャックに受けていました。

ただ、ブラックジャックがダイヤを何個かくすねているかもしれないという疑いを持ち、密かに百鬼博士という医師にダイヤの確認の手術を依頼。

百鬼博士が身体を開けると、何個かどころか、全てのダイヤはアクリル玉にすりかえられていました。

怒る百鬼博士はブラックジャック宅に乗り込みダイヤを返せと言うのですが、

ブラックジャックは、博士を貧しい老人ホームに案内し、老人たちの窮状を訴え、ダイヤはホームに寄付した方が有意義だと諭します。

更に松方氏の命は永くなく、死ねば遺体と一緒にダイヤは燃やされる、と。

それでも博士はダイヤを返してもらい、松方氏のもとに戻りますが、松方氏に

「老人ホームに寄付する気はありませんか?」と聞きます。

怒った松方氏

「わしがかせいだ金です いままで他人のめんどうをみてソンばかりしとる

とても今はそんなナサケ心はおこらんわい」

と突っぱねます。

ほどなく松方氏は発作を起こして亡くなりました。

松方氏の身体がダイヤと一緒に燃えて行くぜ、とブラックジャック

でも実は百鬼博士、ダイヤはこっそり老人ホームに届けていたのでいた。

喜ぶ二人は、祝杯をあげようと夜の街へ・・・

でラストです。

良い話!として紹介される事も多い回なのですが、実は私、この話はあんまり好きではありません。

二人のやったことはねずみ小僧的とはいえ明らかに窃盗ですし、人が亡くなって(しかも二人の患者)いるのに、祝杯とはいくらなんでもちょっと不謹慎。

自分の稼いだお金は自分の物だ、という松方氏の主張は、使い切れない程有り余る財を持ちながら、と考えると確かに倫理的にどうなの?とは思いますが、松方氏は、今まで他人を信用したために何度も騙されて損をしたと言っているのです。

松方氏がどのくらい酷い目に遭ったかまでは詳しく言及されていませんが、他人のためにお金を出したくないと思うのも無理もないかもしれません。それになぜ「老人ホーム」と寄付先を指定されなきゃいけないのかも解りません。

勿論、死んだら体と一緒にダイヤも燃えてしまうというのは、ひたすら勿体ないの一言ですから、死んだらすぐに開くように、と遺言を残しておいて、ダイヤは自分が望む通りに使うように書いておけばよかったでしょう。何に使うかは松方氏の自由ですし、誰かに分け与える義務はないでしょう。

私なら…、松方氏は永くはないとはいえ自分の足で立って歩けているのですから、それこそコロナとかさえなければ超豪華客船世界一周の旅でも何でもして自分で楽しく使い切りますけどね。使い切れないなら寄付先位選ばせてほしいかな。

ただ、某メンタリストはそれだけお金を稼いでて、

生活保護にお金使うなら猫を助けて欲しい、って…、自腹で猫の保護施設を作るとか出来る訳ですよね。松方氏は、これに使いたいというお金の使い道が無かったわけですが、この人は「猫の救済」という目的がある。

日本中の猫を救済するなら年収100億でも足りないかもしれませんが、それこそクラウドファンディングなりなんなり、賛同者を募って大掛かりな施設を作れば良いと思います。

きっと、某メンタリスト、相当税金を取られてるでしょうから、その税金が生活困窮者に回されていると思って腹を立てていたのかもしれませんけど。

勿論、努力と実力と才能と運の結果、正当に手に入れたお金なんでしょうし、稼ぎ過ぎだと言って文句を言う道理はないかもしれませんけど、弱者の気持ちを考えようともしないでメンタリストとは…なんか、この人の出る番組見たくなくなってしまいました。

謝罪から七日で復帰?全然謝罪する気なんてなかったのね~、って感じですし。

正直テレビには復帰しないで欲しいですね。

なんだか、宝くじが3億当たったら何に使うかとか妄想して楽しんでいたのが、すご~く虚しく思えて苦笑いをしたのでした。

いや、3億欲しいです。3億下さい。控えめですのあたくし(;^ω^)。

金は天下の回り物、老後資金2000万だけ残して後は楽しく使い切りたいと思いますのでどうぞよろしく(*^-^*)!!

それでは、お読みくださいまして、有難うございました!!